注目されている電子書籍市場
次々と出版会社や印刷会社、大手書店等が電子書籍市場に参入を発表し続けている背景には、米国においてアマゾンの「キンドル」やソニーの「リーダー」といった端末が消費者の指示を獲得し、それに輪を掛けるかの様にアップルからiPadが発売され、以前までの白黒媒体に代わりカラー表示が出来る様になった為、ファッション雑誌等の写真を多く含む冊子が見られる様になった事にあります。アップルのiPhone/iPad、Googleのアンドロイドを備えたスマートフォンやタブレットなどが各社から発売されて行くと同時に書籍用のアプリも配信され、以前より携帯性を増した電子書籍の販売数は年々右肩上がりである。
携帯端末の3GやWi-Fiといった機能によってアップデートが可能になり、更新が必要な旅行ガイドや時刻表、地図なども続々と登場しています。また大手ソーシャルネットワークとの融合を図ったアプリの提供も予定されており、購入者同士での感想の交換、複数人で読み進めるなど、書籍自体にエンターテイメント性を持たせた商品が今後多く展開されると予想されているのです。
しかしその一方で、アメリカ最大手で国内に650以上の店舗を持つ書店ボーダーズが破産申請するなど暗い影を落としている事も確かです。今後は書店や出版業界を巻き込んだ電子書籍ビジネスがどう折り合いをつけながら発展していくかがポイントになるでしょう。この時代、何でもデジタル化されがちですが、はたして紙という媒体に印刷された本・雑誌等は電子書籍より劣っているのでしょうか?
ほんの小さなメモリーに何冊分も入れて持ち運べる電子書籍は確かに便利ですが、電子書籍には紙の匂いも質感も自由に好きなページを捲れる良さも存在しないのです。おしゃれなカフェに並びインテリアの一部になっている本も多々にあります。
以前、音楽レコードは世界中で人気を博し、そのレコードジャケットはアートの場として使われる事もあり芸術性の高いジャケットがいくつも存在しましたが、後にCDにその座を奪われる事になります。
近年ではインターネット経由で音楽を購入する手法が主流になりつつあり、ジャケットやケースという媒体は消えつつあるのが現実です。便利さと利益を追求するあまりに、聞く・読むという事の本質が何処かに行ってしまった様な気がします。その周りに付随するものにも一緒になってコンテンツ自体を作っている様な気がするのですが。
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